ワキガ

13【希望と絶望の狭間】

貴重な手術体験者の話ですし、何より、今まで、ワキガのことで会話のできる相手がいませんでしたから、意気投合、というよりも、すがる思いで、色々と話を聞かせてもらいました。

 

彼女は、手術後、脇の臭いは消えたものの、他の箇所からの臭いが、以前よりもすごく強くなってしまったとのこと。

 

痛い思いをしてワキガ手術をしても、脇が臭わなくなっても、他から臭いだすのでは困ってしまいます。

 

現に、その彼女は、以前よりも強くなってしまった臭いに、ほとほと困っていました。

 

皮膚科での直接診察で、やはりワキガの臭いがあることが判明し、私はかなりショックを受けました。

 

でも、体験者の彼女から話を聞いていたので、手術に関しては保留にしました。

 

清潔を心がけて、デオドラント効果の制汗剤をまめに使えば、何とか臭いを知られずに、日常生活を送ることができるかもしれない、という僅かな期待はありました。

 

畑の違う仕事でアルバイトとしてはじめた営業系の仕事は、内向的な自分には珍しく、ちょっと楽しくなってきていました。

 

楽しいから、ますます努力して営業の勉強の独学にも力が入り、アルバイトとして1年たった頃には、正社員にならないか、という話が出ました。

 

ありがたくその申し出を受けました。

 

しかし、そうなると、何かのはずみで、専門学校時代のような自体になったら、もう立ち直れないかもしれない、そんな思いが強くなります。

 

このままでは、恋もできない。

 

不意に、そんな思いに襲われ、思いに突き動かされるように、何か、ワキガを治す方法は無いものかと、色々調べ回るようになりました。

 

=>14【藁にも縋る思いで】