ワキガ対策

01【希望に満ちていた頃】

高校を卒業した私は、デザインの専門学校に通うために甲信越から上京し、憧れの都会での一人暮らしを始めることになりました。

 

美大を目指していたものの、受験準備に入るのが遅かったのと、浪人するのは避けたかったのとで、急遽、専門学校に進学することにしたのでした。

 

都会での一人暮らしではありますが、高校時代から夏休みや冬休みを利用して夏期講習や冬期講習に通うために何度か短期の下宿をしていましたので、多少の土地勘はある状態です。

 

それに、何人かの友達と知り合うこともでき、一人暮らしをするアパートも、その友達が一緒に探してくれましたし、比較的近所に住むことになったのも、大分、安心材料となっていました。

 

都会で一人暮らしをしている先輩の友人のおかげで、生活に必要な物の買い物も、無事に済ませることができました。
実家の家は借家で、父と母と姉と私の4人暮らしでした。

 

姉と一緒の部屋は狭くて、絵を描くのにもスペース的に苦労していました。

 

上京して専門学校に通うことになり、ようやく、誰にも邪魔されずに、好きな絵を好きな時に描くことができる自由を手に入れて、私はとてもウキウキ、ドキドキで、明るい未来に向かって希望に満ち溢れていました。

 

この頃は、希望が頓挫することなんて全く念頭になく、輝く未来が待っていると、信じて疑いもしていませんでした。

 

この後に待ち受けている、思いがけない悩みのために、思い描いていた輝くような将来の夢を、すべて放棄することになるなんて、ほんとうに、全く、予期していませんでした。

 

=>02【膨大な課題に追われる日々】